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突然ですが・・・ ここにA・B・C3つの箱があります。1つは「当たり」で2つは「はずれ」。(「当たり」だったら豪華賞品がもらえるとでも考えてください。)あなたはAの箱を選びました。ここでどの箱が「当たり」かを知っている人が「はずれ」の箱を1つ教えようと言ってBの箱を開け、「はずれ」であることを確認しました。残った箱はAとC。ここであなたは自分の決定を変えることができます。さてあなたはAの箱のままにしますか?それともCの箱に変えますか? いわゆるモンティ・ホール・ジレンマとかいう問題です。 多くの人はここでAの箱のままでもCの箱に変えても「当たり」になる確率は変わらないと答えます。 が、答は「Cの箱に変えたほうが当たる確率が上がる」です。 「当たり」の確率はAの箱のままだと3分の1で、Cの箱にすると3分の2になります。 よーく考えると当たり前のことなんですが、箱が3つだとちょっとわかりにくいかもしれません。(宝くじが1万枚あって1枚選び、その後当たりくじを知っている人が9998枚のはずれくじを教えてくれた場合とか考えるとわかりやすいかも。) 何が言いたいかというと… 確率とかこういう数学的な問題ではしばしば答が自分の直感と反することがあります。人間の直感はあてにならないことが多いのです。(あてになる場合も沢山ありますが。)だから直感に反するから間違ってるって決め付けるのはどうかと思うわけです。 中学時代理科の先生が「タイムマシンは絶対にできない」って言ってその根拠として「親殺しのパラドクス」を挙げてました。「過去に戻って自分の親を殺したら自分が生まれないことになってしまう。だからおかしい。」みたいな話です。でもひねくれていた僕はたったそんな単純な思考実験だけでタイムマシンがありえないことの証明になるのか納得がいきませんでした。なんとかこの問題を解決する理論構成はできないかと思ったんです。そして僕は多世界解釈(すごく噛み砕いて言うと、例えば過去に戻って親を殺したら、「親が殺された世界」という枝分かれした世界に移行するだけ、自分は別な世界から来ているからその「親が殺された世界」で自分が生まれなくても関係ないと考える)というものに出会って量子論を知りました。そうすると今までの常識が色々と覆されて不思議な感動を覚えました。(細かい話は難しいし、僕もよくわからないので省きます。)1つの常識に縛られ、それが絶対だと思うより、たまにはちょっと違う視点から物事を眺めてみるのも重要なことだと思います。(ありきたりな結論になってしまった…)
by huatian0251
| 2005-02-07 23:53
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